•術後疼痛:消化管の壁を剥離している影響で食道や胃では一定の頻度で患者様が軽度の術後疼痛や違和感、つかえ感を訴えられますが、基本的には数日以内に自然軽快します。疼痛強い場合にはすぐに報告してください。
•術後嘔気:麻酔薬・鎮痛薬の副作用、術後腸管の動きが悪くなる影響で翌日まで嘔気を感じることがあります。基本的には自然軽快しますが、嘔気が強くなれば吐き気止めのお薬を注射いたします。
•術後発熱:多くの場合、術後微熱がでます。高熱の場合にはすぐに報告してください。抗生剤投与を行う場合もあります。
•鎮静剤(麻酔)の副作用:薬剤アレルギー(皮疹など)、呼吸・循環抑制などがおこる可能性もあります。
•術後出血:数パーセントの頻度で術後の潰瘍から出血を来す場合があります。食道・大腸は頻度が低く、自然止血することが多いです。胃ESD後の出血の場合には緊急内視鏡が必要になります。
•術中穿孔:数パーセントの頻度と報告されています。大腸の壁は最も薄く、10%弱と報告されています。小さい穿孔であればクリップで穴をふさぐことができます。穴が大きければ緊急手術になる場合もあります。当グループはすべての臓器で1%以下の穿孔率で安全にESDを施行しております。
•遅発性穿孔:頻度は低いですが、数日後に遅発性穿孔を来すことがあり、この場合には緊急手術が必要になります。
•予測できない合併症:誤嚥による肺炎(コロナ肺炎も含む)、術中・術後に心筋梗塞・脳梗塞等を来すこともあります。

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